初めてのカーニバルは、3度目のトリニダード・トバゴを訪れた時でした。 それまでは、観客としてカーニバルを楽しんでいました。 自分の身長よりはるかに大きく色とりどりで、ゴージャスな衣装の羽根、そして、太陽の光りが反射して光る煌びやで大胆なマスコスチューム(カーニバルの衣装のこと)。 人生一度でいいから着てみたい!そう想い参加して早数年。今では毎年必ず行く程、カーニバルの虜になりました! カーニバルにマスカレーダーとして参加するにはバンドに入らなければな りません。バンドは、マスカレーダーのチームのことで、数千人規模のものから、100人以下の小さいものと様々です。 バンドに入ったら今度はマスの衣装を決めます。大体の方が、各バンドの マス発表(記者会見とファッションショーのようなパーティー)で、好き なマスを見つけて、バンドを選ぶことが多いです。 カーニバルは毎年2、3月の間に行われます。 スティールパンの日が2日間、マスカレーダー(マスを着ている人たちのこと)の日も2日間で、カーニバルの本番メインの日は、合計4日間あります。 その前に、一番早いもので12月のクリスマス後から前夜(?)ではない ですが、前夜祭なるものが、数か月前からスタートします。 時間も朝昼夜といろんなタイプのフェテ(パーティー)が行われ、本番1 ヶ月前ぐらいから観光客も一気に増え、本番1週間前からは、もう怒涛の 毎日が、翌週のアッシュウェンズデーの水曜日まで、ぶっ通しで続きます。 いつか行こうと思っている方は、覚悟して行ってください(笑)。もちろ ん、それ以上に、味わったことのない経験ができることは確かです。私が 自信を持って保証します。 本番当日1日目は、カーニバルマンデーの月曜日。 水着のような衣装を着て町中を練り歩くのですが、この日が一番普通に楽 しく過ごせる日だと思います。何せ他は泥んこになったり、マスを1日中 着て歩き回るので、汚れることもなく、歩きづらい、踊りづらいこともな く最後まで楽しめます。 次の日のマスの日に負けずマンデーも、華やかでセクシーな衣装や、顔に はストーンをつけたりして、男女限らず各自思い思いにおしゃれや工夫を してマスカレーダーを楽しんでいます。 この頃は、スタート場所から参加しないと、町中走り回って探しても自分 のバンドをなかなか見つけられないことがあったり大変でしたが、今では 各バンドが町のどこを行進しているか一目で分かるアプリがあったり、す ごく便利になりました。ただ、カーニバルで道を封鎖しているところもあ り、車で渋滞→降りて歩いて行く→人でごった返している→着いたと思っ たら自分のバンドはとっくに移動してる→聞き回る(これがまた疲れる笑 )で、なかなか辿り着かないという(笑)参加する前からものすごい疲れ ることもしばし。けど、バンドを見つけた瞬間、その疲れは全て吹っ飛び 一気に興奮に代わり、いよいよスタートです! 各バンドにはスピーカーを積んだ車のトラックがあり、上にはDJブースが あり、DJとMCが必ずいて、マスカレーダーたちを率いり盛り上げます。 私個人的な意見ですが。カーニバルで一番大事というか、本当のリーダー は、特にMCだと思っています。あくまでも個人的な意見ですからね。 トリニダード独特な言い回しや盛り上げ方が本当に上手くて、というか私 がそういうのが好きなので、こんな風に言っているのかも知れないですが (笑)すごく重要人物で、必要不可欠だと思っています。 一日長いので、飽きさせない、炎天下の中を歩くので疲れますが、ジャッ ジポイント(一応トリニダードカーニバルでも他のカーニバル同様点数を とる場所があるんですよ)では、マスカレーダーたちを奮い立たせないと いけない(笑)応援団のようなものですかね。最初から最後までマスカレ ーダーたちを誘導や指揮をするのですが、4日間全てのカーニバル参加者 が必ず通る、カーニバル最大の見せ場が何といっても“ステージ”という 言われる場所。 カーニバルに参加するなら、ここに出なきゃ(通らなきゃ)意味がないと 言われるくらい大事な場所。 各セクション(同じマスのグループのこと)ごと順にステージに登場する (横切る)のですが、色鮮やかな衣装を纏ったマスカレーダーたちがずら ーっと横並びになった時は、もうこれが本当に鳥肌もので、言葉に言い表 せないくらい圧巻です!どの角度から見ても素晴らしい光景是非、生で見 て欲しいです!きっと次は参加したくなると思います(笑) このステージで写真を撮られると、もしかしたら、翌朝の今年のカーニバ ルの様子として、朝刊一面に載るチャンスがあるかもしれないので、一生 の思い出作りにもステージで大暴れすることをオススメします(笑)何せ ジャッジの基準を分かりやすく言うと、一番騒いだ、盛り上がったところ に点数が入るんです。トリニダード最高でしょ。 あと、カーニバル期間中は、ずっとテレビでステージを生放送しています 。こちらでも合わせて、バッチリどアップで写る可能性もあるので、是非 最高の思い出作りにオススメです。 マスバンドの参加費の中には、カーニバルの2日間飲み放題とお弁当が付 いてきます。喉が渇いたらドリンクトラックという車のトラックが必ず各 バンドにあり、各バンドオリジナルコップを差し出して注文して、注いで もらうスタイルなのですが、基本的に列もなく、我先に!とコップをトラ ックにいるスタッフに渡し、注文しなければドリンクがもらえないのでみ んな必死です(笑)しかも、このトラックのカウンターが結構高いところ にあるので、ヒール履いても、爪先立ちしても、手が届かなかったり、ス タッフからの角度では、悲しことに背の低い私は見つけてもらえないこと があります(笑)且つ、バンドと一緒にトラックも町中を走るので、注文 中だろうが何だろうが、トラックは動くので追いかけなければならないと いう。毎回気合を入れて注文しないとドリンクを手に入れられなので常に 何かと戦っている気分です。ただでさえ、背が高いカリビアンたちをかき 分け、一番前に行くのも一苦労なのに(笑)でもどれもこれも、達成感が あるので、いい思い出になります。今ではカリビアンより図々しくてたま にドン引きされますが、炎天下の中カリビアンは、ガンガンアルコールを 飲みますが、アジア人の私たちとは生活環境や体格、体質どれをとっても 同じ量のアルコールを摂ったら絶対倒れます。最後まで楽しみたい方には 、基本的には適度ではなく、練り歩いてる時は、なるべくアルコールでは なく水をよく飲むようにオススメしています。明日もあるからね(笑)。 一苦労といえばトイレもそうです。だいたい大きいバンドには、ドリンク トラック、トイレトラックがあります。屋外フェスでよく見かける簡易ト イレが積んであり、ドリンクトラックと同じく、トイレトラックも動きま す。なので、用を足している時本当に大変です(笑)マスの日なんて羽根 もありますからね!華やかな写真や動画の裏では大変といいますが正にそ の通りです。けど、経験してみないと分からないことが多いので翌年に活 かせられますのでいいかなと(笑) 次回は「本番当日2日目は、カーニバルチューズデーの火曜日」と忘れて はいけない、「ジュベーはマンデーの朝なんです」について、お話しした いと思います。
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